大輔、大学卒業式。

4年前、入学式の朝は、
ネクタイの結び方がわからず、
大学で見ず知らずの男の先輩をつかまえて、
結び方を教えてもらった。

その先輩にはその後、
何回か飲みに連れて行ってもらったらしい。

4年経った今日は、
自分でちゃんとネクタイ結べてた◎

大学に向かう
岡山からのマリンライナーの景色を眺めながら、
何回この電車に乗ったかなーと思う。

新入生の時、
下宿に彼を一人置いて帰ってくる時に、
見送ってくれた改札で、

「お母さんへ」と書かれた手紙をもらい、
読みながら、泣きながら帰ったこともあった。

今朝は、ちょうどいい時間の電車がなく、
かなり早めに大学に着く。

待ち構えていたプロのカメラマンさんが、
写真を撮ってくれる。
ついでにスマホでも、
ツーショットを撮ってもらう。

腕を組んで嬉しそうな私に
「いいものを見せてもらいました^^」
とカメラマンさんはにっこり。
息子は迷惑そうだったけどね。笑

卒業式では、彼らが幼稚部の時に、
聾学校で一緒だった友達のご夫婦と
合流して参列。

彼らは小さいころ、
本当によく喧嘩してた。

投げ飛ばしたり、放り投げられたり。
2クラスしかないのに、
1度も同じクラスにしてもらえなかった。
そのくせ、絶対一緒にいた。

小中高と別々の環境で過ごしたけれど、
偶然、同じ大学に入学し、

一緒に銭湯に行ったとか、
居酒屋に行ったとか聞いて、
とても不思議な気持ちだった。
あのころ、二人とも2歳だったのに。

20年近い付き合いになるご夫婦と、
感慨深く。

式典には手話通訳士もちゃんとついている。
そのあたりのサポートが手厚いから、
この大学を選んだのもある。
手話通訳士の後ろには、
PC要約筆記のスライドも。
ありがたい。

お世話になった就職支援センターの職員の方や、
ゼミの先生、
入学して最初に入居した、
とてもお世話になった下宿先の大家さんにも、
お礼の挨拶に行った。

熱を出した時に、
差し入れをしてくださった方や、
下宿先を変わる引越しの夜に、
晩御飯をご馳走してくださった方。

車がない私たちに、
車を出して
ホームセンターに連れて行ってくれた
かつての研修先の社長さんや、
物資を取りに来てくれた岡山の方達。

ちょっと大きな問題が起きた時に、
一緒に解決に行ってくれた友達もいたし、
いつも相談に乗ってくれる人もいた。

私が知っているだけでも、
本当に多くの方たちにお世話になった。

色々思い出しながら、
締めは、もちろん、うどん!
なんて美味しい!!しかも安い!!!
香川、最高です❤️

JRの駅で息子が切符を買っていると、
窓口の駅員さんが、
「卒業?またうどん食べにおいでよ」
と声をかけてくれている。

ここでも色々な方たちに見守られて、
息子は成長させてもらったんだな。

帰りの新幹線。
息子も一緒に西日本豪雨災害後の、
支援活動に入った岡山の西平島地区の、
大きな楠が絶対に見えるはずだと、
新幹線の右側の席に張り付く。

が、いつの間にか備前・・・?
それってもう過ぎてるし。

こっちからの新幹線は、
あっち向いて走ってたから、
絶対そっちにあると思ったのに、
反対側だったみたい><
未だにカラクリがわからん。

家に帰ってきて、
何かお祝いに食べに行こうかと思ったけれど、

「外のご飯はいつでも食べられるから、
お母さんのご飯がいい」と。

明日、母はテストなので、
そんなに御馳走はできないけれど、
あるもので腕によりをかけます◎

いつも、いつまでも、
人を大切にし、人に愛される人でいてほしいと
切に願う。

一つ、大きな節目。

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