障害者を抱える家族の防災について

小学校の授業参観で、
息子(難聴児)のいるクラスの授業を見て、
思ったことがある。

難聴児は、視覚情報を多く必要とするので、
先生は色々工夫して、準備して、
授業をしてくださる。

その労力に感謝しつつ、

模造紙にあらかじめ書かれていたり、
イラストがたくさん用意されていたり、
見てわかる工夫がしてある授業は、

聞こえにくい子どもにとってだけでなく、
聞こえている子どもにとっても、
間違いなくわかりやすいと感じた。

同じことが、
バリアフリーだったり、
インクルーシブに言えると思う。

例えば車椅子の方が、
ここにスロープがあったらな、
と思ったとする。

それは是非声にして、
伝えるといいと思う。

なぜならスロープは、
車椅子の方だけに便利なものではなく、
お年寄りにとっても、
怪我をされている方にとっても、
小さいお子さんにとっても、
重い台車を押す人にとっても、
きっと喜ばれるから。

要支援者に優しい社会は、
誰にとっても優しい社会だと思うのです。

そして要支援者、と言われる方達も、
もしかしたら、
支援者にまわれることもあると思ってる。

息子は耳は聞こえにくいけれど力持ち。
情報さえ入れば動ける。

だから、
車椅子の方が聞き取ったことを伝えてくれたら、
息子が車椅子を押して避難なり、移動なり、
することはできるのだ。

そこにも助け合いはあるはず。

いつも”支援してもらえる”立場、
という感覚を持って欲しくなくて、
常々息子には、そういう話をしている。

昨日、加古川で行われた、
つつじ療育園OB父母の会
「てくてくの会」さん主催の講演会
〜現状を知り、正しく災害を恐れる〜」に
参加させていただいた。 


ひょうご防災特別推進員の畑邦夫さんとは、
私が講演させていただいた中学校のPTA会長さんが、
たまたま畑さんだったというご縁繋がり。

今回の講演のためにどれだけ勉強されて、
下準備されて、少しでも有益な情報をと、
臨まれたことがとてもよくわかる講演で、
講師としても学ばせていただきました。

具体的な行動計画(ベビーステップ)や、
息子に伝えておこうと思う情報や、
調べてみようと思うことがいくつもあり、
受講生の行動に結びつく講演、
素晴らしいと思います。

防災に関する考え方として、
「自助」災害時に自分自身の命は自分で守るということ。
「共助」地域コミュニティで力をあわせること。
「公助」公的機関が問題を解決すること。
があります。

これらの割合は、
自助7、共助3、公助1と言われています。

いざという時は、
「公」も被災しているわけで、
常日頃の力が100%発揮できる状態では
ないかもしれません。
有事は完全にキャパオーバーでしょうし、
その方達だって、被災者なのです。

例えば行政、警察、消防が助けてくれて当たり前、
と考えるのではなく、

逆に自分の力で、地域の力で、
助かる工夫をしっかりと考えておくことも、
大切なことなのでしょうね。

自分でできることをしっかりと考え、実践しつつ、
助けてほしいこと、整備してほしいことは、
諦めずに、わかるように伝え続けていく努力。

我が子には間に合わないかもしれないけれど、
次世代の方達のためにと、
昔、動いていた友人たちのことを思い出しました。

色々なお母様たち、行政の方、
市議会議員の方々とのご縁もいただき、
感謝です(*˘︶˘*)

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