【大学生のレポートから想うこと⑤】
尾庭さんの目の奥には、
勇気と自信と希望と不安と、
少しの涙がうつっているように思いました。
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そう書いてあるレポートがありました。
これを読んで、
わたしがここね本のイラストを、
けめちゃんに頼むことを決めたときのことを
思い出した。
「こんな本を書こうと思うんだけど、
イラストを添えてもらえそう?」と、
その時のざっくりした原稿を渡して、
やりとりをしていた時のこと。
けめちゃんは、
「じ~んときました。
あったかいのと切ないのと、
小さな感情がいくつも一緒になったような感じ。
なかなか言葉で表現するのは難しいけれど。」
と伝えてくれたんだよね。
わたしは、
イラストの可愛さももちろんだけど、
その細やかな感性に、
この人に描いてもらおう、
と思ったのです。
講義を聴いてくれた学生の感想の中に、
「尾庭さんは強い人だ。」
というのがいくつかあった。
強さってなんだろう。
弱音を吐かないこと?
現実をうけとめ、逃げずに向き合うこと?
何かにぶつかっても、
次へ次へと切り替えができること?
わたしは、
弱さも見せることができること。
ときには逃げることもできること。
ときには凹んでしまうこと。
それも含めて、
ありのままの自分を出していけることが、
強さなんじゃないかなと、
今は思っています。
「強くなれる気がした。」
「強がりではなく、
心が強い女性になりたいという想いが強くなり、
そのためのヒントがいっぱい詰まった講演だった。」
そんな風に思ってくれた、
学生さんがいたようです。
でも、わたしは強くない。
強く見えるとしたら、
私の弱さをうけとめてくれる人がいるから。
強いのが良くて、
弱いのが悪いわけでもない。
わたしはあなたのそのままが好きだから。
強くなりたいと、
思っていた時があったけれど、
強くなくちゃいけないの?
と聴いてくれた人がいました。
今でもそのメッセージを受信して、
読んだ場所まで覚えてる。
学生たちのレポートから、
けめちゃんのことを想う時間と、
強さについて考える時間をもらいました( ˘◡˘ )♡
写真は、今年5月のけめちゃんの個展初日。
オープン直前。
いろんな気持ちを、一緒にみてきた。
そしてこの日を迎えた。
そんな大事な一瞬を、
かずさん、とらえてくれてありがとう◎
Photo by 橋本 和典さん