長男の難聴がわかるまで、
いつも童謡のCDをかけて、
私も口ずさみながらおっぱいをあげていました。
難聴がわかってから、
音楽を楽しんではいけないような気がして、
童謡のCDをすべて捨て、
口ずさむこともなくなったのを記憶しています。
難聴にも程度があって、
彼の場合は先天性高度難聴。
トランペットが耳元で鳴ってもわからない程の難聴です。
その後、和太鼓のような、
大きな振動のものは空気を通して感じることができること、
コンサートにも手話つきのものがあること、
色々なことを知りました。
それでも、
音を楽しむことに対する罪悪感は、
まだ私の中から完全には消えていません。
音楽によって救われたり、
聞くだけで当時の想いが込み上げてきたり、
そんなことで、
人生が彩り豊かなものにもなっていると思うのですが、
果たして長男にとっては、
その恩恵は一生与えられないのかな~。
そんなことを思っていました。
カラオケに一緒に行ったりもしたけれど、
音程をとるのが難しいみたいで、
歌詞を追うだけ。
それでもマイクを握って、
楽しそうに声を張り上げていたのは学童期のことです。
その彼が、
お年玉で、iPodが欲しいと。
昨日電気屋さんで、
大きなヘッドフォンとiPodを購入してきました。
さて私が大変。
「どないすんねん、曲を入れるのは??」
サポートセンターは電話なので長男には無理だから、
結局私が悪戦苦闘の末、なんとか曲を入れました。
結構な大音量でないと彼の人工内耳には届かないので、
ヘッドフォンから
音がもれないかを気遣う一面も見せる長男。
ヘッドフォン姿で机に向かう長男の姿、
ちょっと新鮮です。
ヘッドフォンをしてしまうと
外部の音がまったく入らないので、
頼むから、
外を歩くときには辞めてほしいなと思っています。
クラクションとかね。危ないからね。
大きくなってきたとはいえ、
母はやっぱり子どもが心配(^^;)