昨日は、植松努さんの講演会でした。
講演の内容は、TEDや書籍にもあるし、
他の方の投稿も目にするので、
私は少し違う側面から。
私はひょんなご縁から、
手話が必要な方へのサポートボランティアを
させてもらうことになり、
準備段階からほんの数回、
立ち会わせてもらいました。
チラシの中に、
どう載せたら、目に留まりやすいだろうか。
申し込みフォームに、手話が必要かどうか、
チェックボックスを作っておくことで
事前に大体の人数が把握できるのではないか。
手話通訳の方の立ち位置の確認をした上で、
サポートが必要な方たちの座席をどう確保するか。
3000人が場外に列をつくった時に、
手話が必要な人を見つけるのにどうしたらいいか。
場内の誘導はどういう動線でするか。
色々考えて当日を迎えたのですが、
結局当日、手話を必要とする方は、
外部から2名。
手話ボランティアとして参加した方と、
うちの長男の、合わせて4名。
講演会に手話をつけたいと動き始めてくれたはなちゃんが、
聞かせたかった(見せたかった)難聴のお友達は、
あいにく、体調を崩し、欠席><
やってみて、思ったのは、
普段、字幕がないの、手話がないのと、
不足不満を思いがちだったなと。
結果的に、たった2人の外部からのニーズに対して、
どれだけの準備があって、
どれだけ心を尽くして、
どれだけの人が動いてくれたことか。
なんども会館に足を運んで
調整をしてくれたはなちゃん。
チラシの再刷の際に、
「手話付き」をどこにどう入れたらいいか、
色々調整してくれた美央ちゃん。
冷たい雨の中、「手話が必要な方がおられたら、
お声かけください」のシートを手に、
おそらく歩き回ってくれたであろう高校生ボランティア。
他にも多くの方に理解、協力いただいてこそ
実現した手話つきの講演会。
その裏方の力、心遣いの大きさを、
スタッフとして、
手話を必要とする当事者である
長男と一緒に体験できたことは、
とてもとても大きな経験でした。
実際には2900人の方々をお迎えするために、
スタッフの皆さんは、
本当に色々な思いをされながら
色々な側面から準備をすすめて来られました。
ありがとうございました。
息子とは、
手話やPC要約筆記があることを当たり前に思わずに、
その裏に多くの方々がいることを忘れずにいないとね。
そんな話をしながら帰りました。
私は、傘を入れるビニール袋を1枚ずつちぎって渡せれば、
10秒でも5秒でも早く、
暖かい会場にお客様をお迎えできるのではないかと思って、
入り口で傘入れのビニール袋を
ちぎって渡すことにしました。
「よかったらお使いください」と余裕があるうちは、
笑顔で言えてたことが、
電車がつくタイミングなのか、
ドッと入場者が押し寄せるタイミングでは
もう口がついて行かない。
「よかったらおつきあいください」
なんて言ってしまったりして、
「僕でよかったら」なんて一幕も。
簡単にプチパニック になる習性もあり、
ちぎるのが追いつかなくなってきた時には
「もう無理ーーーーー><」なんて叫んでたり。
今回の講演のテーマは、
「どーせ無理、をなくそう」
ほんと、失礼しました、という感じ。笑
赤ちゃんを抱っこしているママや、
ちいちゃな子には、
傘を入れるところまでしてあげたいなと思いつつ、
右から左からくる方達に、
お渡しするのに精一杯。
右往左往って、こういうことだなと。
裏でどれだけの人が動いてくれているか、は、
ハンディに対するサポートだけじゃない。
私たちが普段受けているサービスも、
商品も、環境も、
数えきれない人たちのおかげで成り立っている。
私の今回の学びはそれです。
とても大切なこと。
改めて気づかせてもらいました。
ありがとうございます◎