「講義を聴く前は、
ハンディがある人への配慮は、
できないことがあってかわいそうだから、
必要なものだと思った。
でも、講義を聴いたあとに思ったのは、
ハンディがあっても、
健常者と同じスタートに立てるようにするために、
必要なのが配慮だと思った。
同じスタートにたてる機会をつくり、
そこからは自分で努力する。
これが、
ハンディをもっている人への配慮だと思った。」
先月、ある大学でさせていただいた、
作家・美月ここね、としての講演。
それに対しての、
学生さん達のレポートが、
送られてきています。
600人分ぐらいあるレポートを、
コピーするだけでも大変なのに、
ファイリングまでして届けてくださった、
先生のあたたかいお心づかいに、
心から感謝。
一枚一枚、大切に読んでいます。
冒頭の文章は、
18歳の、看護師を目指す女子学生のもの。
拙い講義だったのに、
わたしの伝えたいことを、
しっかりと受け取って、
自分の言葉で、
さらに深く表現してくれていることに感動。
「尾庭さんの言葉一つ一つが、
とても心に深く響いたのは、
尾庭さんが自ら経験して、
そこから学び得たことだからなのだと気づいた。」
と書いてくれている学生もいて、
彼女たちが、これから経験するすべてのことが、
学びになり、糧になり、
すばらしい看護につながっていくことを、
確信しました。
自分の言葉で語ることが、
何より大事。
そのためには、
自分が経験して感じることが大事。
何も経験していない人なんて、
世の中にはいないわけで、
みんな、
自分の中に宝があるんだと思います。
学生さんたちのレポートから、
目が離せません。