がらがらの電車。
なのに、どこから乗ってきたのか、
その親子づれは窓際に立っていました。
なんて綺麗なおかあさんだろう。
お洋服のセンスもいいけど、
娘さんをみるまなざし、ほほえみ。
すごく素敵なおかあさんでした。
2人が降りるとき、
娘さんのもつ白杖が目に入りました。
あっっっ。
この子はこのおかあさんの素敵な笑顔がみれないんだ・・・。
うちの子が聞こえないとわかったとき、
この子と電話で話すことはできないんだな~。
この子に「おかあさ~~ん」と呼んでもらう日はくるのかな~。
とおもったりしたけど、
考えてみると、
彼はみんなの声を聴くことができないんだな。
おかあさんの声も。
彼女、彼の魂は、
どう選ばれてその道を与えられたのか。
その彼らをそばで見る私達母親の魂は、
何を学ぶためにこの命をあずかったのか。
そんなことを感じた昼下がりでした。