自身が聴覚にハンディをお持ちの方から届いた1通のメール
私と同じように、子どもにハンディがあることがわかり、
どうしたらいいかわからない若いママをイメージして書いた本を、
”若いママ”ではなく、
ご自身が聴覚にハンディをお持ちで、
健聴のお母様に育てられた一人の女性が、
手にとってくださり、そしてメールをくださいました。
大人になってくる中で、
いろいろな想いをされてきた。
わたしの本を読んで、
最初はつらくて泣いたそうです。
過去のことを乗り越えたつもりだったけど、
親のこと、全然許せていないじゃん。
と気づいて、
涙がとまらなかったと。
同時にここねの、
母としての苦悩に触れた時、
私の母もこんな風に悩んだんだろうか?
私の母もこのように苦しんだんだろうか?
どんな風に一人で抱え込んでいたんだろうか?
と、お母様の想いに触れた気がして、
またまた涙があふれたそうです。
思い返すと、
たくさんの愛をもらっていたんだなと、
気づかれた。
仕方がなかった、と言い聞かせつつも、
まだお母様を許せていない自分を発見もし、
でもそんなご自分をもう解放できそうに想い、
お母様を受け入れることができそうだと、
メールをくださいました。
ご自身が難聴の方がこうやって手にとってくださり、
自己肯定感と他者肯定感、
そのふたつを受け止めてくださったような気がして、
わたしはとてもとても嬉しく感じました。
その方が、あるイベントの時に目の前に現れて、
素敵な笑顔とともに手を差し出してくださった時、
私は心から、本を書いてよかったと思いました。